親戚の古民家

母が小さいころから出入りしていた親戚の家は、それはそれは広く、立派なものだったという。
子供心に家の奥まで行くのは怖くなるほどに威厳のある建物であった、とも。
敷地も広く、立派な石倉や女中部屋などもあり、鮮烈な記憶として残っているようだ。

そんな立派な古民家、現存しているが、今は使われていないそうだ。

ずっと母に、「私が欲しい、とにかく見てみたい」と言い続けており、それが今回叶った。
(いや、見せていただく、ということが、叶ったのよ)

どんだけ広いんだ?と想像していたのだが、至って安心する普通の広さ。
幼少の母の記憶には、すごい広いお屋敷だったんだろうな。
本人も「あれ?こんなに狭かったんだ」と言っていた。

とはいえ、とても立派な設えで目を奪われた。

広い敷地に、石倉や馬小屋や倉庫などが配され、
少々手入れが不足してる感のある庭も、四季に花を愛でられるであろう木々が配され、それはそれは美しい。
この界隈の麓集落に見られる、クランクする門からのエントランスの配置も石塀と共に残っている。

母屋の建物も、15年ほど前まで人が住んでいたので、手は加えられているが
今はなかなか見られない立派な梁は、かつて丁寧に作られた建物であることを物語っている。

いいものを見せてもらった。
ちょうだい、いいよ、となかなかなるものではないが、純粋に欲しいなあと思う。

手に入れたら入れたで大変だろうけど(笑)

ちょっと過ぎたけど5周年。

独立開業して5年がすでに過ぎていたことに気が付きました。
まだまだ自分の意図には追い付けないけど、本当に色々な人に生かされてるなと感じた貴重な時間たち。

感謝感謝。

 

「あなたに頼んで良かった。」

携わった空間をお引渡しして、笑顔でそう言っていただくことで、いつもココロが浄化される思いです。
これからも良い空間を提供できますように。

 

  • 2018.10.11 / 

梅雨は明けるか

まだ梅雨明けの声は聞こえない鹿児島だが、そんな梅雨の合間を見て、梅漬けを干す。

梅干し。

実家の庭の梅の木になった梅。

今年は少々小ぶりで、赤紫蘇の色も薄めにしかつかなかったがなかなか良い出来。

 

色と香りをつける赤紫蘇は、乾燥させてゆかり(ふりかけ)として。

梅を漬け込んだ紫色の梅酢には、新生姜を漬け込んで紅ショウガに。

豊かな副産物にあふれた、昔からの保存食には学ばされることがたくさん。

こういうことをやっていると、流行などにとらわれない丁寧なモノづくりをしていきたいなと

改めて思わされる良い機会になるから好きだ。

 

昨年の梅酢に漬け込んだ紅ショウガも取り出し、食べやすいように千切りにする。

あほみたいに大量・・・。

手作りの紅しょうがは、紅というよりは紫のそれに近い色。

天然のものだけでこの色が出るのだから、本当に素晴らしい。

 

さて、この大量の紅しょうがをどうしたものか。